少し前まではイングリッシュローズの
アンブリッジローズがいいなあと思っていました。
せつさんは、香りが抜群にいい「ラジオタイムス」だそうです。
ところが、最近、世界中から尊敬を集めるミスターローズ鈴木省三先生の本を読んで、
「野バラ」がいちばん好きなバラということを知ってから、
僕も野バラに注目するようになりました。
ドリプレ・ローズガーデンには、開墾する前からこの山に住んでいた
野バラがたくさんいたのです。
その野バラたちがガーデンのあちこちで、勝手に大きくなって、
薔薇の季節になると真っ白な花といい香りを運んでくれるのです。
ドリプレ・ローズガーデンは、当初、イングリッシュローズと
オールド・ローズだけ、2000本を植栽しました。
その中に混じって、勝手に大きくなった野バラですが、
当初は、なんとなく邪魔だなあくらいにしか思っていなかったのですが、
この頃は、見る目が変わってきて、あの白い小さな花がとてもきれいに見えるのです。
イングリッシュローズともすっかりなじんでいます。
右がイングリッシュローズのティージングジョージアで
左の白い薔薇が野バラです。
それで、なんとなく、ハイブリットティーだけが違う、とずーっと思っていて、
ガーデンにも植栽することを避けてきました。
なにか、人工的な感じというか、整形美人のようなイメージが勝手に僕の中にあって、
無農薬バラ園「自然と共生するガーデン」という考えとは
相容れないのかなあと、思っていたのでした。
それでも、2年前、試しに植栽してみようということになって、
せつさんが選んだ、この品種は良さそうというハイブリッド・ティーを
100本ほど植えてみました。
そうなんです。僕は勉強不足でした。
いろいろと、話しを聞いてみたり、調べたりすると、
フランスや特にドイツは環境先進国でもあるので、
10年以上前から無農薬でもしっかり育つバラの育種に取り組んでいて、
そういった品種がかなりあったのです。
↑こちらは、ドイツの薔薇、「ハイディクルムローズ」です。
しかも、花姿も、いわゆる昔の「高芯剣弁咲き」といった、
いかにもこれが薔薇です!といったものではなく、
限りなくオールド・ローズやイングリッシュローズに近い
花びらの数が多い優しくておだやかな薔薇もたくさんありました。
ハイブリットティはイングリッシュローズやオールド・ローズ、
ドリプレのたくさんの宿根草たちとはあわないんじゃないかと思っていたのですが、
手前にハイブリットティとレースフラワー、真ん中と左右に原種のオールド・ローズ、
奥にイングリッシュローズと、なんだか違和感がありませんね。
つるバラの最近の品種は特に素晴らしく、
オールド・ローズの花姿の美しさと香り、
現代バラの花つきの良さを合わせ持った薔薇があります。
手前がフランボワーズバニーユ、奥がフロレンティーナ。
まだ2年目なので、1m50cmくらいですが、
来年にはパーゴラのてっぺんまで届いてくれそうです。
みんな、無農薬で育てていますが、問題ないどころか、
しっかりと花も咲いて、株も充実しつつあります。
どんな人種にも素晴らしい人がいるのと同じで、
どんな品種にも素晴らしい薔薇があるものですね♪
つづく
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